こんにちは、ナオです!
「手間が省けた」と思ってもらえるように、わからないことを調べて実践し、役立つ情報をお伝えします!
無農薬の作物を買いたい、家庭菜園でつくりたいと思うけど、どんな種類があるの?
農薬って言葉があるぐらいだから、農業には農薬がつきもの。
一方で、無農薬の野菜や米とか聞いたことありますね。
農薬なしで作れるんでしょうか?
・栽培方法として、慣行栽培、有機栽培、特別栽培、自然栽培がある
・昔はどうだったのか
・どれがいいのか、何を選べばいいのか
について調べた結果をわかりやすく整理しました。
1. 農業・栽培方法の種類
栽培の種類は現在では大きく分けて4種類あります。
① 慣行栽培 (慣行農業・慣行農法など)
現在行われている農業の主流で、農薬や化学肥料を用いて栽培しJAなどを通じて流通していく農作物をつくる方法です。
農薬や化学肥料を必要に応じて使うので、他の栽培に比べて収量が多い反面、環境汚染、人間や動植物への悪い影響があると言われています。この点については、別の記事で紹介するつもりです。
価格はスーパーで売られている物を考えてもらえばよいでしょう。
もちろん、農家の人はスーパーより安い値段でJAに買い取ってもらっています。
② 有機栽培 (有機農業・有機農法など)
農林水産省が指定した農薬・肥料だけを使用して栽培、つまり有機農産物の日本農林規格である有機JASに従って作る方法です。https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/
農家により基準が違い、農薬を全く使用しない人もいれば、指定の農薬を使う人もいるのですが、どちらも同じ有機JAS認定となります。
有機JASの農産物はJAで取り扱いがあり、スーパーでも買えますが少し価格は高めです。
③ 特別栽培 (減農薬・減化学肥料など)
その地域の慣行栽培レベルに比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下で作る方法です。
実を言うと、自然栽培の耕作物もここに入ります。現在「無農薬」と表示して売る事はできません。残留農薬や周囲の耕作地からの農薬の影響を除外できていない物があるためです。
ただし、今回は無農薬無施肥の物は、自然農・自然栽培のカテゴリーとしました。
地域によって農薬や化学肥料の量が違うので、減農薬といえど農薬を多量に使っている場合があり、注意が必要です。
その地域の慣行栽培に比べて、環境に考慮した栽培方法といえます。
特別栽培農産物としてやや高めのお値段で、道の駅やネットで購入できます。
④ 自然栽培 (自然農・自然農法など)
農薬・肥料を使用しないで作る方法です。やり方が様々であり、収穫物から農地に返すことは肥料を使用しないと考えて行われている方法もあります。(例えば米ぬかをまく場合など)
農薬・肥料なしでも、微生物や虫・雑草が栄養分を作り出したり病気の蔓延を防いだり害虫を食べてくれたりして、自然の仕組みの中で農作物が育つため、環境への負担はほとんどありません。
収穫までが時間がかかり、高めのお値段で、道の駅やネットで購入できます。
2. 戦後になって稲作で農薬を使い始めた
農薬や化学肥料はいつから使っていたのでしょうか。
もともと日本には農薬も化学肥料もなく、文明開化の明治時代から海外のものが入ってきたと言われています。
また、稲作で農薬が使われ始めたのは、戦後食糧不足で効率よく作物を作れるようにと農薬の使用がはじまりました。
つまり戦前は農業は無農薬でされていたということです。
3. どれを選べばよいのか
農薬や肥料の弊害は、これまではよくわかっていませんでした。しかし、自然の食物連鎖への影響や、人間にも影響があることが報告されてくるようになりました。
- 花粉症などアレルギーの問題
- ミツバチの大量死
- 除草剤によるがん化
(除草剤ラウンドアップについては、アメリカの訴訟では薬品会社が約1兆円で和解) - 農薬使用量に発達障害の発症数が比例していると報告がある
などなど、多くの問題があります。こちらはまた別の記事でお伝えします。
これからの世代のためにも、農薬を使わない安心安全な食材を選びたいものです。
4. まとめ
・農業の栽培方法には、慣行栽培、有機栽培、特別栽培、自然栽培がある
・日本の農業の歴史上、農薬を使ったのは明治以降、特に稲作は戦後アメリカから入ってきた。
・農薬を使わない栽培でつくられた農産物が推奨です。
今回は以上です。